メッセ野手顔負け来日1号 432打席目でうれしい「勲章」

[ 2017年7月24日 05:50 ]

セ・リーグ   阪神5―0ヤクルト ( 2017年7月23日    神宮 )

3回無死、メッセンジャーが右中間に先制アーチを放つ
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 野手顔負けの大きな一撃だった。阪神・メッセンジャーが魅せたのは投球だけではない。バットでも自らの偉業に花を添えた。

 0―0の3回無死、カウント1―1から小川の直球をジャストミートした打球は、グングンと伸びて右翼ポール際へ。わずか1メートルほど右に切れるファウルで、虎党からため息が漏れたが、これで終わりではなかった。2―2からの6球目。今度は外角の141キロカットボールを強振すると、追いかけた右翼手・上田をあざわらうかのように頭上を越え、打球はスタンドへ消えた。鮮やかすぎる“打ち直しの一発”に「実際に打てて良かった」と笑顔を見せた。

 阪神の投手の本塁打は、14年4月15日の広島戦で藤浪が放って以来。メッセンジャー自身は出場221試合、432打席目での来日1号となり、8年目でうれしい「勲章」を手にした。

 実は15年2月17日付けの本紙インタビューで、優勝、投手タイトル3冠とともに「ホームラン」も公約していたのだ。学生時代に投手と遊撃手など野手も兼任していたため、多少の自信と色気はあったようで、その際にも「神宮ビッグチャンス!」と声高に宣言。2年の時を経て、有言実行を果たした。

 ◎メッセンジャー(神)が来日8年目で初本塁打

 外国人投手ではボーグルソンが08年7月29日のヤクルト戦で打って以来9年ぶりで、バッキーの9本を筆頭にゲイル、キーオ、ボーグルソンが2本、ミラー1本と、今回6人目で17本目。この日はメッセンジャーの先制弾が勝利打点に。投手本塁打のV打は99年のミラー以来、チーム18年ぶりだった。

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2017年7月24日のニュース