【佐賀】早稲田佐賀、創部8年目の初切符 清宮とアベックだ 

[ 2017年7月24日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権佐賀大会決勝   早稲田佐賀6―1鳥栖 ( 2017年7月23日 )

甲子園初出場を決め応援団の元へ駆け出す早稲田佐賀ナイン
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 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は23日、34大会で99試合が行われた。全国で7代表が決まり、佐賀大会では早稲田佐賀が春夏を通じて初の甲子園出場を決めた。24日は25大会で57試合が行われ、5代表が決まる。

 西東京大会で25日に準々決勝を戦う早実・清宮に、佐賀からエールが飛んできた。同じ早大系列の早稲田佐賀が創部8年目で甲子園初名乗り。先発で4回まで投げて試合をつくった2年生・安在は「早実が決めてくれるのを待ってます」とアベック出場を熱望した。

 アイボリー地にえんじ色の「WASEDA」の文字が躍るユニホーム。早実と配色は同じだ。シード4校が準々決勝までで姿を消す激戦の佐賀を、左腕2人を軸に勝ち抜いた。背番号1の森田は救援で5回を零封。「佐賀にも早稲田があることをアピールできてうれしい」と笑った。

 早大創立者の大隈重信が生まれた佐賀に10年4月に開校。野球部は13年夏に決勝まで進み、優勝した有田工と延長10回、5―6の激闘を演じた。それから4年。学園歌「都の西北」を甲子園で響かせる夢をかなえた。

 早実OBのソフトバンク・王貞治球団会長の激励が効いた。6回に四球で出塁し、5点目のホームを踏んだ二塁手・鈴木の父・伸彦氏(42=福岡工大職員)は、ソフトバンクで14年まで広報や1軍マネジャーを務めた元スタッフ。縁あって大会前に王会長から届いたのが「努力と氣力 目指せ!甲子園」と直筆された色紙だった。安在は「驚いた。あの世界の王さんが僕たちを激励してくれた。勇気が出ました」と話した。

 早実とは秋に初の練習試合を組む予定があるが、その前に甲子園でワセダ対決が実現するかもしれない。森田は「早実はずっと有名だが同じ早稲田だし負けられない」とライバル心を見せた。 (中島 泉)

 ◆早稲田佐賀 2010年に唐津市に系属校として開校した中高一貫の私立校。同年に野球部も創部。付属校は経営母体が早大と同一法人なのに対し、系属校は経営母体が別法人で、大隈記念早稲田佐賀学園が運営する。入学定員の約50%が早大に進学。宇高勝之校長。

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