【埼玉】浦和学院主将、友情の応急処置 打球直撃の相手に駆け寄る「敵味方関係なく」

[ 2017年7月24日 13:17 ]

第99回全国高校野球選手権埼玉大会準決勝   浦和学院3―2春日部共栄 ( 2017年7月24日    大宮公園 )

<春日部共栄・浦和学院>打球が直撃して倒れ込んだ春日部共栄の大木のもとに駆けつける、浦和学院の赤岩主将(背番号(16)
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 浦和学院がサヨナラで春日部共栄を下し、4年ぶりの決勝進出を決めた。

 4回、力投していた春日部共栄・大木喬也投手(2年)の左膝に打球が直撃。マウンドに倒れ込んだ。すると浦和学院の三塁コーチャー・赤岩航輔主将(3年)らがすかさずコールドスプレーを手に駆け寄った。「本当に良い球を投げていた。痛がっていたので敵味方関係なく気を配ることを考えた」と赤岩。大木の手をとって起き上がらせると、ベンチ前まで肩を貸した。

 実は赤岩と大木は中学時代にさいたま市選抜でともにプレーした仲。赤岩は外野手、大木は投手とポジションは違ったが「下級生で選抜チームに入ってきたので気楽に投げられるようにと声をかけていた」。そんな後輩が痛がる姿にとっさに体が動いたという。

 一時退場した大木は治療を施して復帰し、9回途中までマウンドに立ち続けた。サヨナラで敗れはしたが「大丈夫?と声をかけてもらいました」と感謝していた。

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