楽天、アマダーサヨナラ弾で貯金３０　球団初の“大台”到達

パ・リーグ   楽天３―２オリックス （ 2017年7月23日    Ｋｏｂｏ宮城 ）

９回無死、アマダーがサヨナラホームランを放ちホームベース付近で盛大に出迎えられる
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　２日連続のお立ち台で“ミス”を取り返した。球団史上初の３打席連続本塁打を放った前日、メキシコ出身の楽天・アマダーは恒例の「１・２・３・バーン?」をスペイン語で「ウノ（１）、ドス（２）、トレス（３）」。さらに「クアトロ（４）」と言った。観客をずっこけさせたが、来日初のサヨナラ本塁打を放ったこの日は「バーン?」と決めた。

　「今日も勝利に貢献できてうれしい。チャンピオンに向けて突っ走りたい」。プロ野球記録の４打席連続本塁打がかかった初回は遊飛に倒れたものの、２―２の９回、先頭で右中間席に運んだ。「本塁打は狙ってはいなかった。いい打球を打つことだけを心掛けた」。控えめに振り返ったが、３試合連続の逆転勝ちを決めた劇弾に、梨田監督は「ひょっとするとと思ったが…。こんなにおいしいことがあるのかと思った」と本人以上に興奮した。

　１５年にメキシカンリーグで本塁打、打点の２冠王に輝き、昨季入団。１年目は故障でわずか３９試合の出場も、夏が好きなメキシカンは７、８月に全９本塁打を記録した。今季も不振で６月中旬に一時出場選手登録を外れたが、２軍で体の切れを出すためダッシュを繰り返し、１３５キロの巨漢を揺らした。そして得意の夏場に調子を上げてきた。

　３連勝で球団史上初めて貯金を３０に乗せた。２５日から１・５ゲーム差の２位・ソフトバンクと首位攻防戦を行うアマダーは「良い試合になると思うので頑張りたい」と力強く言った。　（黒野　有仁）