盛岡大付・三浦瑞樹、公式戦初完投で前年V撃破「満塁弾打たれて来い」に開き直った

[ 2017年3月25日 16:26 ]

第89回選抜高校野球大会2回戦   盛岡大付5―1智弁学園 ( 2017年3月25日    甲子園 )

<盛岡大付・智弁学園>盛岡大付先発の三浦瑞
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 盛岡大付(岩手)が前回覇者の智弁学園(奈良)を破り、初のベスト8進出を果たした。

 5回まで互いに1安打無得点と息詰まる投手戦となった1戦。打線が6回以降に8安打を集中して5点をもぎ取ると、背番号10の先発左腕・三浦瑞樹(3年)が智弁学園打線の反撃を1点に抑えて逃げ切った。

 関口監督は「ずっとベスト16の壁を破れずに来たので本当にうれしいです」と笑顔。5―0で迎えた9回には2安打と四球で無死満塁のピンチを招き、打席に4番・太田を迎えるという場面もあったが、伝令を送って「満塁本塁打を打たれて来い」とアドバイスを送った。「走者がいなくなった方が楽かな、と。そのぐらいの気持ちで放れ、と。よく三浦が踏ん張ってくれた」。指揮官の言葉に開き直れたのか、三浦瑞は太田を空振り三振に取り、続く代打・高塚の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を失っただけで切り抜け、9回4安打1失点という圧巻の投球だった。

 三浦は「完封は狙っていなかったが、あそこまでいったらできればしたかった」と振り返り、「公式戦での完投も初めて。これはうれしいです」と笑顔。「本当にバックがよく助けてくれた。特に二塁の小林がいいプレーで救ってくれました」と仲間に感謝していた。

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2017年3月25日のニュース