侍たちが感じた重圧、緊張…WBCでの経験をチームで生かせ

[ 2017年3月25日 10:43 ]

<オランダ・日本>延長11回タイブレークを制し喜ぶ3戦連発&V打の中田翔内野手(右3人目、日本ハム)ら日本代表ナイン
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 米国の初優勝で幕を閉じた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。普段は日本ハム担当だが、今回は強化合宿から2次ラウンド終了まで侍ジャパン取材班として取材に奔走した。主に野手担当。それでも気になるのは、日本ハムから代表選出されている4選手だった。

 12日のオランダ戦。6―5の8回から登板した宮西が1死満塁とピンチをつくったが、後を受けた増井が後続を断った。増井は大会中もWBC球の対応に苦慮。特に直球の投げ方に悩んでいた。ピンチを切り抜けた空振り三振、遊ゴロの決め球はいずれも直球。しびれる場面だった。

 翌13日の休日夜。宮西と増井は都内のお好み焼き店に足を運んだが、強化合宿から決起集会などを除いて初めての外食だったという。宮西が「一度、試合で投げたからといって緊張がなくなるレベルの試合ではない」と言うように、その重圧は計り知れないものがあった。大野は今大会1試合の出場にとどまったが、早出練習、休日返上には必ず顔を出した。5番の中田は驚異的な勝負強さを発揮。日本選手として大会初の3試合連発はさすがだ。

 シーズン開幕まで1週間を切った。打席数、登板数など実戦感覚は確かに足りないが、この経験はかけがえのないものになったはず。代表選手はこの経験をチームに少しでも還元し、侍ジャパンの未来につなげてほしい。

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2017年3月25日のニュース