メッセ7回2安打零封!金本監督も開幕へ太鼓判「お前しかおらん」

[ 2017年3月25日 06:11 ]

オープン戦   阪神2―0オリックス ( 2017年3月24日    京セラD )

<オ・神>7回を投げ終えたメッセンジャーは笑顔でベンチに戻る
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 阪神のランディ・メッセンジャー投手(35)が24日のオリックスとのオープン戦(京セラドーム)で7回を2安打無失点に抑える文句なしの投球で開幕前最後の実戦調整を終えた。金本知憲監督(48)は3年連続4度目の開幕投手を任せることを初めて明言。31日の広島戦(マツダ)での快投劇へ期待の膨らむ最終試運転だった。

 1週間後の晴れ舞台に向け、文句なしのデモンストレーションだった。球威、制球、リズム、どれをとっても抜群。7回2安打無四球、5奪三振の快投で、メッセンジャーがオープン戦ラスト登板を締めくくった。

 「梅野といいリズムで投げられた。全部の球種で投げたい高さ、コースに投げ分けられたし、三振を取れた。これでカープ戦にしっかりと準備していけるよ」

 初回は外飛3つ。わずか7球で片付けた。オリックスの開幕投手に内定している金子との投手戦でテンポ良くアウトを積み重ねて投げ勝った。既定路線とはなっていたものの、圧巻の内容を見せた試合後、金本監督は大役を任せることを初めて明言した。

 「去年から見ていて一番良かった気がしたけどね。(開幕投手は)もう100%そう。もう伝えてますよ。お前しかおらんからと」

 もちろん、右腕も自覚十分だ。直接通達されたのは今春のキャンプ打ち上げ日となった2月28日だった。「手締めをした直後に呼ばれた。“開幕を頼むぞ。自分の仕事をしっかりしてくれ”と言われた」と明かした。昨秋の帰国時も、今年1月の来日時も「自分がやるべきと思っている」と言い続けてきた。8年目を迎えた日本で4度目の大役。今や自他ともに認める虎投の大黒柱だ。

 最高の発奮材料もあった。前日23日の午前中は遠征先の福岡市内の宿舎でテレビにくぎ付け。第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦で母国・アメリカの初優勝を見届け、「最高だよ」と破顔した。先制2ランを放ったキンズラー(タイガース)やA・ジョーンズ(オリオールズ)らとは対戦経験があり、「楽しそうだし、国の代表という響きもいい。次回(21年)は39歳か。コーチでいいかな」と“出場”に色気を見せた。敵地で広島に挑む「3・31」。昨季王者の出ばなをくじくのは、この男しかいない。(山添 晴治)

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2017年3月25日のニュース