バレの野望はメジャー復帰 WBC2冠で米スカウト注目

[ 2017年3月25日 05:35 ]

WBCを終えて再来日したバレンティンはファンと記念撮影する
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 WBCで本塁打と打点の2冠王となったヤクルト・バレンティンが24日、成田空港着の航空機で家族とともに決勝トーナメントが行われた米国から日本に戻ってきた。オランダ代表の4番として母国を2大会連続ベスト4に導き、ベストナイン、2次ラウンドMVPにも選出。大会を通じて輝きを放った。

 「凄くいい大会だった。チームとしてセミファイナルまで行けて良かった」

 全7試合で打率・615。4本塁打、12打点と圧倒的な数字を残した。2次ラウンドでは日本とも対戦し、延長タイブレークの11回までもつれる接戦を演じた。普段は陽気な男が単打一本に喜び、1アウトに本気で悔しがった。

 その活躍はメジャー関係者の間でも注目を集めた。ヤクルト入団前にはマリナーズとレッズでプレー。メジャー通算170試合で15本塁打と結果を残せなかったが、バレンティンは「みんなメジャーでプレーするのは目標。自分もそういった目標はある」と正直な気持ちを明かした。ヤクルトとは単年契約。早ければ来季にも再びメジャー挑戦の可能性もあるが「もちろん。そのための1年契約。そういう機会があるなら考えたい」と語った。

 昨季は31本塁打に終わったが、前回13年大会後のシーズンでは、プロ野球記録を塗り替える60本塁打を放った。今シーズンの成績はメジャー関係者も注視することになる。「143試合。ケガなく終えたい。優勝が目標。チームのチャンピオンの手助けができるようにしたい」。今季の活躍が自身の夢につながる。侍ジャパンでWBCに出場していた山田、秋吉とともに、25日から埼玉・戸田で練習を再開する。 (川手 達矢)

 ▼バレンティンのメジャー成績 通算3年間で打率・221、15本塁打、52打点。07年のインディアンス戦で同年19勝を挙げたヘルナンデスから初本塁打を放ち、08、09年ともに7本塁打をマーク

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2017年3月25日のニュース