由伸監督 坂本に侍魂注入期待「チームの雰囲気も変わる」

[ 2017年3月25日 05:30 ]

笑顔で打撃練習を見つめる高橋監督
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 今こそ侍パワーが必要だ!WBCに出場していた巨人の坂本勇、菅野、小林の3選手が25日のロッテ戦(東京ドーム)からチームに再合流するが、オープン戦最下位に沈むチームのカンフル剤として、高橋監督は坂本勇のキャプテンシーに期待を寄せた。

 「元々(坂本)勇人が中心のチーム。その中心選手が帰ってくるわけだから、チームの雰囲気も変わると思う」

 侍ジャパンが世界と激闘を繰り広げている間に、巨人では異常事態が発生していた。オープン戦は17試合で4勝13敗。08年以来となる最下位の危機で、23日の日本ハム戦(東京ドーム)に2―11で敗れて6連敗となり、同日の時点でチーム打率・193、同防御率4・74はともに12球団ワーストだ。チャンスを与えている若手は結果を残せず、即戦力として期待されていた陽岱鋼(ヨウダイカン)や山口俊のFA組もコンディション不良でいまだ1軍に合流できていない。

 だからこそ、指揮官はWBCでも遊撃の守備位置から積極的に投手らに声を掛けていた坂本勇に「しっかり引っ張ってくれると思う」と期待を寄せる。開幕投手を務める菅野、侍ジャパンの正捕手だった小林にも同様の役割を求めている。オープン戦は残すところ2試合。「疲れや時差もあると思うので、会って話をして決めたい。希望は尊重します」と高橋監督。調整方法について無理をさせない方針だが、彼らが同じユニホームを着てベンチにいるだけで間違いなくチームの士気はアップする。

 その中でもキャプテンを務める坂本勇は特別だ。休む間もなく「巨人の主将」として、チームを立て直す仕事が待っている。 (重光 晋太郎)

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2017年3月25日のニュース