ジョンソン“仮想”糸井封じた!開幕投手へ不安なし

[ 2017年3月25日 05:50 ]

オープン戦   広島1―4ソフトバンク ( 2017年3月24日    ヤフオクD )

<ソ・広>広島先発のジョンソン
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 2年連続2度目の開幕投手に指名されている広島のクリス・ジョンソン投手(32)が24日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)に先発して6回3失点で最後の実戦調整を終えた。31日の開幕戦(マツダ)で激突する阪神・糸井と同じ左の強打者、柳田から2三振を奪うなど予行演習は完了。昨季の沢村賞左腕が虎退治へ準備を整えた。

 本番まで1週間。ジョンソンにとって最大の収穫は柳田との3打席かもしれない。31日の開幕戦で本拠地に迎え撃つ阪神には注目の新戦力として糸井が加入。同じ強打の左打者として仮想に最もふさわしい相手だろう。

 「そこの部分については言えない。自分自身のことに重きを置いて投げた」

 言葉を濁し、つかんだ感覚は胸にしまった。初回1死一、二塁の窮地で迎えた1打席目は1球ごとに外、内に散らしてカウント2―2から内角低めへのシュートで空振りさせた。3回の2死一、三塁では初球のカットボールで芯を外し、当たりの弱さが災いして遊撃への適時内野安打。内容は“完勝”だ。3打席目は5回2死一塁。再び内、外への投げ分けで追い込み、最後は120キロのカーブを初めて投げて2度目の空振りに仕留めた。

 バッテリーを組んだ石原は「ソフトバンクは左打者が多い。KJ(ジョンソン)の場合は状況に応じた投球ができる」とうなずき、仮想・糸井については「まだミーティングもやっていないから」と当然のように手の内は明かさなかった。糸井だけではない。ソフトバンク打線には長谷川、中村もいて、福留と高山をそろえる阪神打線に見立てた格好の試運転になったことは間違いない。

 初回は2四球など細かい制球に苦しみ、6回で3点を失った。一方で許した5安打のうち、3本は内野安打。「最終登板ということで試合中に修正をするということを意識しながら投げた。初回に制球が定まらない部分があったけど、修正できたと思う」と一定の手応えとともに振り返った。

 オリックス時代の糸井とは15年5月30日(京セラドーム)に対戦して3打数無安打。不安材料はない。「開幕戦という重要なところを任せられる責任を感じている。若い選手の見本となるような投球を見せたい」。昨季5度の対戦で3勝1敗、防御率1・91を誇った虎退治へ準備は整った。(柳澤 元紀)

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2017年3月25日のニュース