【侍Jライブ解説・大野豊氏】<見どころ>先発・菅野はいかに投げミスを減らせるか

[ 2017年3月22日 09:47 ]

大野豊氏
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、決勝ラウンドの準決勝で日本代表が米国代表と対戦。侍ジャパンの熱戦の模様をスポニチ評論家の大野豊氏がライブ解説します。

 日本代表は1次ラウンドに続いて2次ラウンドも全勝。6連勝で準決勝を迎え、勝てばプエルトリコと決勝で対決します。世界一奪還へ目が離せない一戦です。

 試合は米・カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアムで日本時間22日午前10時開始予定。

 <見どころ>

 【先発・菅野】前回の2次ラウンド・キューバ戦を見ていて、菅野らしくないというか、本来コントロールがいい投手がコントロールに苦しんでいた。抜けて高く浮くようなボールが交じっていた。そういった投げミスを減らし、ストレート系の球でいかにインコースを攻められるか、そして変化球、落ちるボールで仕留めていけるか。前回からの修正を期待したい。

 米国の打者は縦の変化、膝元に落ちるボールを振ってくれる傾向がある。ストライクゾーンのコントロールはもとより、ボールゾーンのコントロールもポイントになるだろう。投球数制限のある大会で、どうしても球数を少なくして打ち取りたいという気持ちは強くなるが、ストライク、ボールを投げ分けることで打者の反応が見える。この準決勝からは制限も95球に増え、気持ちの余裕も出る。自分のリズムをつくっていってほしい。

 【先発オーダー】練習試合では6番を一度試した青木を元の3番に入れ、8番に秋山が入った。まずは山田、菊池の1、2番がしっかり機能し、筒香、中田で還していけるか。そして、日本の勝つ流れを見ていると、7番松田、9番小林という下位の2人が多くの打点を挙げている。クリーンアップが点を挙げるのは理想だが、下位が粘り強さを発揮すれば得点の可能性が広がる。ここまで僅差の試合が多い。1点、1点の攻防が勝敗に影響する。いい流れをつくっていってほしいし、仮に劣勢になっても粘り強さを見せてほしい。

【日本代表スタメン】投手 菅野

1番(DH)山田、2番(二)菊池、3番(右)青木、4番(左)筒香、5番(一)中田、6番(遊)坂本、7番(三)松田、8番(中)秋山、9番(捕)小林

【米国代表スタメン】投手 ロアーク

1番(二)キンズラー、2番(中)A・ジョーンズ、3番(左)イエリチ、4番(三)アレナド、5番(一)ホスマー、6番(右)マカチェン、7番(捕)ポージー、8番(DH)スタントン、9番(遊)クロフォード

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2017年3月22日のニュース