松坂 侍J投手陣に助言「準決勝、決勝も挑む姿勢は同じ」

[ 2017年3月22日 08:21 ]

笑顔でキャッチボールをする松坂
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 8年前。ソフトバンク・松坂はドジャースタジアムのマウンドに立っていた。準決勝の米国戦。相手、球場とも今大会とまるで同じだ。当時を振り返りながら、侍ジャパンにエールを送った。

 松坂 (米国戦の)先頭打者本塁打は覚えている。ロバーツに(打たれた)。でも準決勝、決勝だからというのは僕にはなかった。どの試合も、挑む姿勢は同じだった。

 3月22日。初回にいきなり失点も、味方が4回に5点を奪って逆転。松坂は4回2/3を2失点と踏ん張って勝利を呼び込んだ。一戦必勝。極度の緊張の中で戦う短期決戦は、目の前の戦いに集中することが何より大切だ。

 松坂 どれだけ長く投げられるかよりも、投げられるイニングの中でとにかく失点を少なくすることだけを考えていた。

 投手陣は球数制限など意識せず、アウトを一つずつ奪うことに腐心すればいい。松坂もそんな投球を貫きWBC6戦6勝。2大会連続MVPに輝いた。当時はレッドソックス所属。メジャーの球場には慣れ親しんでいたが、侍戦士も過剰に意識する必要はないという。

 松坂 メジャーの球場で、天然芝でできるうれしさや気持ち良さの方が勝ると思う。日本のマイナスに働くことはないんじゃないかな。

 世界一奪回へ、最大の関門となる日米決戦。8年前の再現を期待する。

 松坂 (選手は)とんでもないプレッシャーを感じると思う。でも、(日本を)応援してくれる人はたくさんいる。それを力に変えてくれれば。

 ▽松坂とWBC 06年の第1回大会は3試合に先発。3月14日のメキシコ戦では、敗れれば2次ラウンド敗退となる重圧の中で5回1安打無失点。20日のキューバとの決勝戦も4回4安打1失点の好投で、3勝&防御率1.38で初代MVPに輝いた。レッドソックスに移籍して迎えた09年も3試合に先発して3勝、防御率2.45。3月22日の米国との準決勝では、「悪いなりに投げられた」と4回2/3を5安打2失点。WBCは負けなしの6連勝で、2大会連続のMVPを受賞した。

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2017年3月22日のニュース