上原が伝授 米国打線キーマン攻略法 対戦したからこそ分かる

[ 2017年3月22日 06:10 ]

WBC準決勝   日本―米国 ( 2017年3月21日    ドジャースタジアム )

06年WBCに出場した上原
Photo By スポニチ

 侍ジャパンのWBC準決勝直前スペシャル第2弾は、カブスの上原浩治投手(41)が登場。侍ジャパン投手陣が相手にする米国の強打者、今大会でチーム最多の5打点を挙げているエリク・ホスマー内野手(27=ロイヤルズ)と2本塁打を放っているアダム・ジョーンズ外野手(31=オリオールズ)の攻略法を、自らの対戦経験を基に紹介。さらに勝敗のポイントについても語った。 (構成・小林由加通信員)

 ≪上原Vsホスマー(通算5打数1安打)≫

 凄いフルスイングをしてくる打者で、足を思い切り開いて構えるのが特徴。このタイプはインコースが弱そうに見えるけど、ちょっとでも甘くいくと、スタンドに放り込む力もある(昨季25本塁打)。対戦成績では抑えているけど、打たれているイメージはある。

 ポイントはアウトコースをどう攻めるか。つまり、外角の出し入れ。低めならストライクゾーンを外して、ワンバウンドするぐらい。そこが振る確率が一番高い。リーチが長く、ミートもうまいので、外の高めはカットしてくる。外に大きく外した方が振ってくるかもしれない。アウトコースを遠くに見させるために、150キロ以上を投げられる投手なら、思い切ってインコースを攻めるのも効果的だ。

 ≪上原VS A・ジョーンズ(通算6打数2安打4三振)≫

 元チームメートだけど、今が選手としてちょうど脂が乗ってる時期。調子に乗ると、手がつけられないタイプだね。センター中心に打ってくるけど、決して当てるような打撃はしない。ヒット狙いではないから。強いのは中途半端な抜けたスライダー系。米国の打者はみんなそうだけど、スライダーが真ん中に集まりだすと怖い。

 弱点は落ちる球で、高めの使い方が鍵になる。インコースを使いながらカウントを稼ぐか、あるいは外の高めは結構ファウルになるので、そこでもいい。勝負球はフォークなどの落ちる球。スライダーで勝負するなら、とにかく低め。それも追い込んでからで、追い込むまでは高めの真っすぐをうまく使いたい。

続きを表示

2017年3月22日のニュース