あの過去に終止符を カブスオーナーが「バートマン事件」解決に動く

[ 2016年11月17日 15:56 ]

ファウルフライに手を伸ばすスティーブ・バートマンさん (AP)

 今季のメジャーリーグはカブスが108年ぶりにワールドシリーズを制覇。「ヤギの呪い」からようやく解放され、心の奥底で引っかかるものが取れたという人々も多いことだろう。そして、おそらくスティーブ・バートマンさんも。

 「スティーブ・バートマン事件」を記憶しているだろうか。2003年のプレーオフでファウルフライを捕球しようとしたカブスの選手を観客席のバートマンさんが妨害。これにカブスファンが怒り、バートマンさんの人権が侵害されるにまで至ったというものだ。

 13年も前の出来事だが、これ以降、バートマンさんは公に姿を見せていない。しかし、カブスの優勝でもう非難される心配はないだろう。球団オーナーのトム・リケッツ氏(53)もこれでおしまいにしたい考えだ。16日のシカゴ・サンタイムズ紙(電子版)には次のようなコメントが掲載されている。

 「球団としてしかるべき時期にバートマンさんとお会いしたいと考えています。あの事件にピリオドを打つためですよ。うまくいくと良いですね。ただ、私はこれまで一度もカブスが優勝できなかった理由を何かの呪いだとかバートマンさんのせいだとか考えたことはないですよ。考えていたのはより良いチームにするということ。そして、ようやく優勝できたのです」。

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