広島戦力外もBC石川から再挑戦 テスト生・三家 ロッテ紅白戦でアピール

[ 2016年11月17日 06:30 ]

ロッテ紅白戦 ( 2016年11月16日    鴨川市営 )

紅白戦で2安打をマークした三家

 4年ぶりのNPB復帰に向けて、BCリーグ・石川の三家(みけ)和真が猛アピールした。ロッテの千葉・鴨川キャンプにテスト参加し、紅白戦で2安打1打点の活躍。「しっかり振る準備をしてきた。もっと走塁面もきっちりしないといけない」と表情を緩めなかった。

 紅組の「9番・中堅」で先発し3回に左前打を放つと、5回にも中前打。6回1死満塁では左翼ポールのはるか上を通過する特大ファウルを放った。伊東監督が「あれは入っていたでしょ」という“認定満塁弾”の後に、押し出し死球で打点も挙げた。伊東監督も「スイングがしっかりできていた。十分アピールしてくれた」と上々の評価だ。

 12年に育成選手として広島に入団したが、7月に右膝半月板損傷のケガを負い、10月に手術。半年間のリハビリを経て13年5月に実戦復帰したが、オフに戦力外通告を受けた。「2年でクビになるのは早いけど、プラスに考えたら、20歳でクビになって良かった。25歳とかなら辞めていたので」と三家。14年にBCリーグの信濃に入団し、昨季からは石川でプレーし、ロッテの入団テストのチャンスをつかんだ。

 テスト最終日の17日も紅白戦が行われる。「やることをやるだけ」と気合を入れた。両打ちだが、この日は左腕相手にすべて右打席だったため、左でもアピールしたいところ。あだ名はローマ字の「MIKE」を英語読みした「マイク」。鴨川キャンプに新風を吹き込んだ。 (渡辺 剛太)

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2016年11月17日のニュース