金本阪神4位や!初5連勝や!梅野が意地のV撃「絶対還してやろうと」

[ 2016年9月28日 06:34 ]

<神・ヤ>8回1死二、三塁、梅野は勝ち越しとなる中前適時打を放ち、ガッツポーズ

セ・リーグ 阪神4―3ヤクルト

(9月27日 甲子園)
 俺を忘れるな!阪神は27日のヤクルト戦(甲子園)で4―3で逆転勝利し、今季初の5連勝を飾った。途中出場の梅野隆太郎捕手(25)が同点の8回に決勝打。原口、坂本らとの正捕手争い生き残りへ意地を見せる活躍で、チームの4位浮上の立役者となった。

 激戦に終止符を打ったのは梅野だった。8回の守備から途中出場した直後の打席。同点に追い付いてなおも1死二、三塁で、ルーキの135キロフォークをフルスイング…もバットの先。打球は懸命に前進する中堅手・上田の前に弾む勝ち越しの適時打だ。3月29日のヤクルト戦以来の今季4打点目は、勝利を決める殊勲の一打となった。

 「絶対返してやろうという気持ちで打席に入った。代走も出てたし、バットに当てればなんとかなると思っていました。ああいう結果になって本当によかったです」

 初球、ベンチから出たサインはスクイズだったが内角に外れた球をファウル。球場にはため息が起きた。金本監督が「正直、打つ方は期待していなかったのでね。今年は1年間ずっと調子が悪かった。初球から思い切ってスクイズで行った」と意図を明かした奇襲は失敗に終わったが、すぐさま切り替えバットで取り返した。これには指揮官も「逆の結果でヒット。良かったです」と目を細めた。

 悔しさが多くを占めるシーズンだ。正捕手候補筆頭とされながら開幕マスクを岡崎に譲り、その後も思うような結果が出ず、4月27日に2軍降格を経験。さらに、育成からはい上がった同学年の原口や、ルーキーの坂本らが1軍で頭角を現し、存在感は薄れていく一方だった。自宅のテレビ画面に映し出されるライバルたちが活躍する姿を見ては、悔しさをかみしめる日々が続いた。「ダメだったらすぐ入れ替えがあるのは当然。グッチ(原口)がどれだけ努力していたか知っているし、周りも同じ気持ちで頑張っている。でも、自分は2年間(1軍を経験)してきて、1軍の怖さというか、そういったものはわかっているつもりだから。なんとか(勝ちたい)ね」。本来、「打てる捕手」として期待を受けながらも87打数12安打、打率・138と低迷。2軍の試合後には必ずロングティーやフリー打撃に臨んで打撃改革に取り組んでいた。

 「鳴尾浜で指導してくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。やってきたことは間違いじゃなかった」。支えてくれた周囲への恩返しを、結果という最高の形で果たした。今季最長の5連勝で4位浮上の立役者となったが、来季に向けての正捕手争いはまだまだ続く。「残り試合も勝てるようにやっていきます」。そう話す表情には強い決意がにじんでいた。(巻木 周平)

 ≪4位確定は最短30日≫阪神は今季初の5連勝で8月26日以来32日ぶりの4位浮上。ともにBクラスが確定しているヤクルトと4、5位を争っているが、阪神の4位確定は最短で30日。ヤクルトが28日から2連敗すれば、30日阪神の勝ちか引き分け。ヤクルトが1敗1分けなら、阪神の勝ちで決まる。

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