【関本賢太郎の視点】原口、挟殺プレーで反省すべき不必要な送球

[ 2016年7月1日 10:10 ]

<神・D>2回表無死二、三塁、戸柱の投ゴロで三本間に挟まれた倉本をアウトにする北條

セ・リーグ 阪神0-3DeNA

(6月30日 甲子園)
 2回の守備で悔やまれるプレーがありました。無死二、三塁から戸柱の投ゴロで三本間の挟殺プレーに。飛び出した三塁走者・倉本を捕手・原口が三塁へ追いかける間に、二塁走者・エリアンは三塁に到達。その時点で、原口は三塁まで行きエリアンをタッチすれば良かったのですが、北條に送球しました。再び本塁へ走り出した倉本を北條が追うことになり打者走者の戸柱は二塁進塁。1死一、三塁のはずが、1死二、三塁の局面をつくってしまいました。

 結果論になりますが、一、三塁なら野手も中間守備を敷いたでしょうしDeNA側も打者・久保康に一塁走者の犠打という作戦に出た可能性は否定できない。久保康に適時打を打たれたことが問題ではなく、原口の不必要な三塁送球は反省すべき点と言えるでしょう。

 打線も3安打に終わりました。久保康は元来からタイミングが取りづらい投手です。次回以降に攻略するためにはこの日と同じタイミングで対戦していてはダメ。各自が“久保専用”のタイミングで臨むことも必要になってくるでしょう。

 8回、江越は初球から3球連続のフォークボールに空振り三振しましたが、若手野手は自分を客観視することも大切です。投手や捕手に、自分という打者がどう見られているのかを聞いてみる。江越のような一発長打のある打者に初球から直球を投げてくるでしょうか? 3球とも直球のタイミングで振っていましたが、この試合の中でそのような配球はなかったはず。外角に逃げる球、低めに落ちる球を打たなければ、それだけで打者有利のカウントになる。その辺りをもう少し考えて、打席に入れるかどうか。なぜ失敗したのかを分析し、次の打席で生かしてほしいと思います。(スポニチ本紙評論家)

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2016年7月1日のニュース