マー逆転サヨナラで黒星消えるも「気まずい」6失点

[ 2016年7月1日 05:30 ]

<ヤンキース・レンジャーズ>6回を投げ6失点。精彩を欠き、呆然とする田中

ア・リーグ ヤンキース9―7レンジャーズ

(6月29日 ニューヨーク)
 1―1の3回無死満塁。ヤンキース・田中が3番マザラを追い込み、仕留めにいった直球はメジャー自己最速タイの96マイル(約154キロ)を計測したが、外角にわずかに外れた。3球後のスライダーを痛打され、走者一掃の二塁打を浴びた。

 「やっぱり、3回の投球が悔しい」。特に無死から9番チリーノス、1番秋信守(チュシンス)に3球で許した連打を「ああいう形でピンチをつくったのが一番いけなかった」と猛省した。中軸に窮屈な投球を強いられ、この回4失点。6回を投げ、ともに今季自己ワーストタイの8安打6失点に終わった。

 前回登板では速球系の制球に苦しんだ。この日は投手プレートの一塁寄りの端に置いていた軸足をやや内側にずらすなど試行錯誤。「そこ(軸足の位置)に関しては特に言うことはない」と言葉少なだったが、左打者へのシンカー(ツーシーム)に角度を出す効果が薄れたためか、8安打中6本が左打者に打たれた。

 チームは3―7の9回に6点を奪い、サヨナラ勝ちして田中の黒星も消えた。「今日は迷惑しかかけていない。勝った中でも気まずさがある」。ヤ軍のエースとして、悔しさを胸に刻み込んだ。(大林 幹雄)

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2016年7月1日のニュース