雄星、前半戦アウト 右脇腹痛で投球再開のメド立たず

[ 2016年7月1日 05:38 ]

練習中、険しい表情の菊池

 右脇腹痛で離脱している西武・菊池の復帰が、後半戦にずれ込む可能性が高くなった。6月16日の投球練習中に痛みを訴え、出場選手登録を外れた。潮崎ヘッド兼投手コーチは「シーズンもまだ半分が残っているので、復帰は万全の状態になってからがいい。オールスター後になるのではないか」との見解を示した。

 当初は菊池も「休めば大丈夫。最短(10日間)で戻ってきたい」と話していたが、現在は2軍でキャッチボールやランニングなどのメニューをこなしながら投球練習の再開時期を模索中という。「まだブルペンに入っていない。キャッチボールは大丈夫だけど、思い切り投げられるようにならないとね」と同コーチ。右脇腹は過去に痛めたことがなく、再発のリスクがあるとあって慎重に経過を見守っている。

 主力が相次いで離脱していることもあって、チームは借金8の4位に低迷している。上位浮上のためには今季の開幕投手でチームトップタイの6勝を挙げている菊池の存在は不可欠。5位・楽天とのゲーム差は1・5にまで縮まっており、田辺監督も「なんとか踏みとどまらないといけない」と危機感を募らせる。

 前半戦は残り12試合となったが、明るい材料も。左股関節痛で離脱していた主砲・中村が1日に復帰予定で、右膝痛からの復帰を目指す牧田も早ければ今週中に2軍戦で実戦復帰する見込みとなった。あとは菊池の復帰時期が今後の行方を大きく左右しそうだ。(重光 晋太郎)

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2016年7月1日のニュース