マエケン最多107球5勝 “失速型”から脱却「後半粘れた」

[ 2016年6月5日 05:30 ]

<ドジャース・ブレーブス>4回、打球を処理し、一塁へジャンピング・スローの前田(AP)

ナ・リーグ ドジャース4―2ブレーブス

(6月3日 ロサンゼルス)
 7回先頭のスナイダーを三ゴロに打ち取り、ドジャースの前田はマウンドで交代を告げたデーブ・ロバーツ監督に笑顔でボールを渡した。前回登板で右手甲に打球を受けながら、メジャー移籍後最多の107球の熱投。

 「右手は問題ない。(続投も)行けと言われればいける状態だった」。6回1/3を6安打2失点で5勝目。「こっちに来て今までなかった投球。今日は序盤に点を取られたが、後半粘れたことに価値がある」と自画自賛した。

 過去10試合で初回から3回までの3イニングの防御率は2・10。序盤は安定していた一方で、中盤以降失点するケースが目立った。この日は対照的。2回までに2点を失ったが、3回以降は無失点。防御率7・00だった5回も2死一、二塁のピンチで4番ガルシアを92マイル(約148キロ)の直球で空振り三振。粘り強い投球で味方の逆転劇につなげた。初黒星を喫した4月28日のマーリンズ戦から4試合で3敗。その期間は3試合で降板した回に失点していた。「後半失速型」から脱却し「粘り強く投げられるのが自分の持ち味」と手応えをつかんだ様子だった。

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2016年6月5日のニュース