オリ平野 異例の2日連続またぎS 福良監督最敬礼「すごい守護神」

[ 2016年6月5日 05:30 ]

<ヤ・オ>ナインと勝利のタッチを交わす平野(右)

交流戦 オリックス6―4ヤクルト

(6月4日 神宮)
 もはや執念だ。2点差の8回2死一、二塁。一発出れば逆転を許す展開で、オリックス・福良監督は塚原をあきらめ、平野をコールした。

 前夜は1点リードの8回無死満塁から緊急登板して2回を無失点。2日連続で回をまたいでの救援はクローザーとしては異例で、しかも6月だ。試合前に福良監督は「今日は1イニング」と話していたが、朝令暮改で守護神を投入した。

 平野も期待に応える。8回の山田には8球中5球をフォークで捕邪飛。9回先頭のバレンティンには一転して、5球中4球を直球で押して見逃し三振。変幻自在の投球でまたもしのいだ。「どんな状況でもいけるように準備していた。チームが負けているので、疲れとか言っていられない状況」と話す平野に対し、福良監督は「また平野にきついところをいってもらった。すごい守護神ですよ」と最敬礼で迎えた。

 オリックスのグループ応援デーとして、関連会社も含めて5500人の社員が観戦。宮内義彦オーナーは「なかなか、いい試合だった。平野選手と山田選手、セパの最高峰の戦いで見応えがあった」と大満足の表情で帰宅した。これで自力優勝の可能性も復活。何とか上位陣に食らいつく。

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2016年6月5日のニュース