“隠れ交流戦男”楽天・釜田、負けなし6戦4勝 高尾山で「気持ちスッキリ」

[ 2016年6月5日 08:55 ]

<中・楽>6回無失点で2勝目を挙げた釜田

交流戦 楽天3―0中日

(6月4日 ナゴヤD)
 攻めの姿勢を貫いた。楽天の釜田は初回、3点の援護をもらった直後に無死一、三塁のピンチを招いた。

 「逆に開き直って投げるしかなかった」。ナニータを三振に斬ると、ビシエドは148キロ直球で懐をえぐる。ボテボテのゴロが遊撃に飛び、併殺で切り抜けた。

 3回1死一、三塁でもビシエドを内角直球で三ゴロ併殺に仕留めた。「ピンチを多くつくったけれど、そこで自分の良いボールが投げられた」。6回を投げ、3者凡退は1度だけ。それでも6安打無失点で4月10日の日本ハム戦以来、55日ぶりの2勝目を挙げた。チームも4月5、6日のオリックス戦以来、17カードぶりの敵地勝ち越しだ。

 釜田は勝てない試合が続く中、5月22日の日本ハム戦では今季最短3回1/3で6失点KO。休日だった2日後の24日、森山投手コーチの指令で東京・八王子にある高尾山を登った。ケーブルカーを使わず、徒歩で約1時間。中腹にある高尾山薬王院にも立ち寄り、投手陣全員分のお守りを持ち帰った。「めっちゃケツが痛いけど、気持ちがスッキリした」ともやもやを吹き飛ばした。

 新人で7勝を記録した12年、デビューは交流戦で、セ相手に3勝した。故障が相次いで交流戦は4年ぶりの登板となったが、これで6戦4勝、負け知らず。「隠れ交流戦男」は「これを一つのきっかけに巻き返したい」と、自身の連勝とチームの浮上を期していた。 (徳原 麗奈)

続きを表示

この記事のフォト

2016年6月5日のニュース