オリ3年目・若月 大胆リードで攻めた「あそこでスライダーに張る打者はいない」

[ 2016年6月5日 08:15 ]

<ヤ・オ>5回1死満塁、代打・雄平は空振り三振に倒れる。捕手・若月

交流戦 オリックス6―4ヤクルト

(6月4日 神宮)
 高卒3年目捕手・若月の大胆なリードが、オリックスを勝利に導いた。5回、4―4の同点に追いつかれなお1死満塁。ヤクルトの代打・雄平に対し、2番手・コーディエがフルカウントから低めのスライダーで空振り三振を奪った。

 若月 あそこでスライダーに張る打者はいない。(決まることを)祈っていた。

 押し出し四球のリスクがある中、この日、助っ人右腕が1球もストライクを取れていなかった球種で勝負。137キロは、若月の念じた通り、ストライクゾーンからボールゾーンに変化した。

 雄平 スライダーが入っていなかったので、真っすぐ一本で待った。実力不足だった。

 コーディエは150キロ前後の球威があるため、打者は真っすぐのタイミングに合わせながら、変化球にも対応する場面。だが、フルカウントになれば、1球もストライクがなかったスライダーは考えにくい。若月はそれを逆手に取って、ピンチを脱した。

 今季3度目のスタメンマスクをかぶった20歳。無難なリードではなく、土壇場で攻めた。 (川島 毅洋)

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2016年6月5日のニュース