チームダル 「早く」より「ベスト」を優先 徹底管理で支えた

[ 2016年5月30日 05:30 ]

ダルビッシュがリハビリに取り組んだ施設「TMIスポーツメディシン」

インターリーグ レンジャーズ5―2パイレーツ

(5月28日 アーリントン)
 レンジャーズ・ダルビッシュの復活劇の陰には、トミー・ジョン手術からのリハビリプログラムに関して、最先端を行くレンジャーズのサポート態勢があった。

 アーリントン市内にある「TMIスポーツメディシン」は、チームドクターのキース・マイスター医師が運営するリハビリ施設で、建物だけで約600坪(約1980平方メートル)。週末以外は原則、この施設でリハビリに励んだダルビッシュは「米国でもトップレベルの施設。情報面でも常に外部から新しいものを取り入れ、しっかり精査して提供してくれた」と話す。

 幸か不幸か、レ軍は、ブレーブスと並んで最もトミー・ジョン手術を経験してきた球団の一つだった。ヘッドアスレチックトレーナーのケビン・ハーモン氏は、04年に招へいしたマイスター医師とともに研究を重ね、サポートシステムを築き上げた。球団の方針は、早く戻るのではなく、いかにベストの状態で戻るか。TMIでは、セラピスト・ディレクターのリーガン・ウォング氏がダルビッシュのリハビリを担当。ハーモン氏は「遠征中など、我々が見られない時も彼が付きっ切りで見てくれた」と話す。

 TMIはジムのほか、メジャー仕様のマウンド、ハイスピードカメラで投球フォームをチェックできる最新設備も完備している。キャッチボールは最初は60フィート(約18メートル)から開始。球速は50マイル(約80キロ)に設定し、力を入れすぎないようにスピードガンで計測した。そこから徐々に距離を延ばしていった。「僕はリーガン(ウォング氏)が提供する以上のことは絶対にやらないと決めていた。ウエートは人任せでは成長できないので自分でやったけど、肩肘は全部任せた」と、ダルビッシュは厚い信頼を口にする。

 リハビリ段階での失敗は投手生命を脅かしかねないが、最先端のノウハウを持ったレ軍のサポートチームの存在は大きかった。そして、何より本人の努力。ハーモン氏は「ユウは目的意識を持って、常にポジティブにリハビリに臨んでいた。いい状態で復帰してくれたことを、みんな喜んでいる」と笑顔で話した。

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