おかわり 逆転11号3ラン 5月は量産9本「今は守れないので…」

[ 2016年5月30日 05:30 ]

<オ・西>8回無死一、二塁、左越えに逆転3ランを放ち、ナインと笑顔でハイタッチする中村

パ・リーグ 西武5―3オリックス

(5月29日 ほっと神戸)
 頼れる4番が一振りで試合を決めた。西武が1点を追う8回。連続四球で無死一、二塁とし、中村は2ボールからの甘いスライダーを見逃さなかった。

 「バットの芯の付近で打てた。甘い球をうまく振れましたね」。自画自賛の逆転3ランは左翼席中段へと運ぶ豪快な決勝弾。交流戦前の節目の試合でチームを勝利に導いた。

 希代の和製大砲も4月まではわずか2本塁打だったが、5月に入って9本と量産中だ。「(4月は)力んでスイングにブレが生じていた。それが修正できている」。28日の同戦でも10号2ランを放つなど本領を発揮しているが、コンディションは万全ではない。田辺監督が「足腰、下半身に張りがあって、守備に就くと大きなケガになりかねない」と話すように、14日からDHでの出場が続いている。「今は守れないので、打つ方で貢献したい」と中村。打撃に専念している分、1打席に懸ける思いは強い。

 チームは5月中旬に最大借金9で最下位に低迷していたが、借金4の4位と持ち直した。中村も「チームの状態は上がっている」と上昇気流を肌で感じている。交流戦のセ・リーグ主催試合はDHがない。田辺監督は「中村が代打待機になる可能性はある」とする一方で「一振りで試合を決めてるところは、さすがうちの4番。欠かせない存在だね」と全幅の信頼を置く。浮上を狙う交流戦でもそのバットが鍵を握る。 (重光 晋太郎)

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