珍しく修正できず…黒田 日本復帰後最多6失点「初回がすべて」

[ 2016年4月17日 05:30 ]

<巨・広>5回、先頭のクルーズに勝ち越しソロを浴びる黒田

セ・リーグ 広島5―6巨人

(4月16日 東京D)
 呆然と立ち尽くした。広島・黒田が5回で8安打を浴び、日本球界復帰後最多となる6失点。今季初黒星を喫しただけでなく、チームの連勝も4で止まり、終始厳しい表情を崩さなかった。

 「初回がすべて。クルーズのは仕方ないとしても、亀井のところで切っておかないと。今日の状態でも、もうひと踏ん張りしないといけない」

 初回2死一、二塁。クルーズの詰まった飛球が不運な右前ポテン先制打となると、亀井には内懐を狙ったカットボールが甘く入り、中前2点打を許した。その後、打線は2度追い付いたが、3回に村田、5回にもクルーズにソロを被弾。珍しく修正できなかった。

 2日の巨人戦が記憶に新しい。本拠地で鮮やかな完封勝利。「今日は相手どうこうより、自分が持っているものを出せなかった」。前回9日の阪神戦では打球が左アキレス腱上部を直撃。ランニングに不便をきたしたが「マウンドに上がった以上、それは関係ない」と言い訳しなかった。

 大黒柱で首位固めの腹づもりが、返り討ちに遭って2位後退。緒方監督は「(黒田は)踏ん張り切れなかった? そうだね」と言葉少なだった。 (江尾 卓也)

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