菊池 攻守でメジャー級!お株奪うバックトスで球場沸かせた

[ 2014年11月21日 05:30 ]

<MLB・侍ジャパン>4回1死、アルテューベの打球を処理し一塁へグラブトスする菊池(手前)

「2014 SUZUKI 日米野球」親善試合 侍ジャパン6―4大リーグ選抜

(11月20日 沖縄セルラースタジアム)
 打って守って、メジャーリーガーをうならせた。初の沖縄開催で、侍ジャパンは6―4で大リーグ選抜に快勝。広島・菊池涼介内野手(24)が3安打の固め打ち。4回には鮮やかなバックトスを披露するなど、メジャー顔負けのプレーで勝利に貢献した。若い力が躍動した小久保ジャパンは確かな収穫を得て、日米野球の全日程を終えた。

 メジャーリーガーも目を丸くする、ビッグプレーだった。4回1死、アルテューベの放った打球が高く跳ね上がった。二塁手・菊池は猛然と全速力で前進。前傾姿勢のままショートバウンドで捕球すると、グラブを反転させながら一塁にバックトス。間一髪アウトのコールに、球場は沸いた。

 相手のお株を奪う美技。「イチかバチかでいった。とっさの判断です。アウトになってくれて良かった」と菊池は謙虚に話すが、米国でもメジャーリーグ公式サイトの映像で紹介され、「信じられないプレー」などと大きな反響を呼んでいる。

 好守で乗ると、打席でも躍動した。5回、先頭で打席に立ち、凱旋登板となった和田から右前打。続く丸の右越え三塁打で生還した。7回も俊足を生かした遊撃内野安打、8回2死一塁では右中間三塁打で貴重な追加点を叩き出した。「元気よく楽しくやれた。シーズン中と変わらずにできたことが良かった」。走攻守全てで、自身の存在感をアピールした。

 3年後の第4回WBCでも上位打線としての期待がかかる。この日発表されたベストナインは山田に奪われたこともあり「課題だらけ。自分の見たものを持ち帰って取り組んでいきたい」と真摯(しんし)な姿勢は変わらない。向上心を持って来季に向かう構えを示した。

 途中出場の丸も5回に適時三塁打を放ち、「どんどん上を目指していきたい」と続いた。広島が誇る「キクマルコンビ」を筆頭に、今回の日米野球には侍ジャパン最多の同世代5選手が代表入りを果たした。本当の勝負は3年後。今回の経験は、若い侍たちに大きな自信を植え付けた。

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