森脇監督「考えてなかった」…金子 2点リード守れず85球降板

[ 2014年10月12日 05:30 ]

<オ・日>6回、勝ち越しを許しさえない表情でベンチへ戻る金子

パ・リーグCSファーストS第1戦 オリックス3―6日本ハム

(10月11日 京セラD)
 ベンチで敗戦を見届けたオリックスの絶対エースは、しばらく遠くを見つめていた。2点リードを守れずに、6回を7安打3失点。わずか85球で交代を告げられたことが、金子が本調子ではないことを物語っていた。

 「先制してくれたのにリードを守りきることができず、悔しい」。試合後の金子は言葉少な。森脇監督は「初戦を負けるということは考えていなかった」と言った。

 4回までは無失点で切り抜けたが、2―0の5回に9番・大野に右前適時打を許すと、6回は2死無走者から中田に四球を与え、3連続長短打で2失点。「球がシュート回転していた」と高山投手コーチが説明したように、甘く入った球をことごとく打たれた。

 大黒柱として最多勝と最優秀防御率の2冠を獲得したが、CSを前に苦しんでいた。レギュラーシーズン終盤は優勝争いの中、スライド登板など過酷な調整を強いられた。2日のV逸後にはブルペンで投球練習を行うなど、普段とは調整も変えた。金子は「(フォームが崩れることは)いつでもあること。その中でも抑えないといけない」と言い訳はしなかったが、本来の姿ではなかった。

 快進撃を支えた救援陣も誤算だった。7回に岸田が勝ち越しを許すと、8回は佐藤達が3四球などで2失点。12球団で唯一、チーム防御率が2点台の投手陣が実力を発揮できなかった。

 CSが導入された07年以降、初戦を落として次のステージに進んだチームはパ・リーグではない。崖っ縁には違いないが、今季は何度も逆境からはい上がってきた。森脇監督は「うちは最初(開幕戦サヨナラ負け)に叩かれて、全員が起き上がってきた。あす立ち上がってしっかり戦うだけ」とナインを鼓舞した。

 ▼オリックス・岸田(7回に中島に決勝のセーフティースクイズを決められて敗戦投手)頭にあった。カウントを悪くしてからの投球が目立った。そこは反省するところ。

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2014年10月12日のニュース