ハム大野が救った!ギャンブル捕球 「イチかバチか」ブロック優先

[ 2014年10月12日 07:51 ]

<オ・日>6回2死一、二塁、伊藤の右前打で二塁走者・川端(右)が本塁突入も捕手・大野の好ブロックでタッチアウト

パ・リーグCSファーストS第1戦 日本ハム6―3オリックス

(10月11日 京セラD)
 イチかバチか。そのギリギリの勝負を日本ハム・大野が制した。同点の6回2死一、二塁。悪い流れを食い止め、チームを救ったのが捕手・大野のスーパーブロックだ。

 試合の分岐点ともなったこの場面、大谷が伊藤に右前打を許した。二塁走者・川端が本塁へ突っ込んでくる。タイミングは微妙。右翼手・西川からの返球は一塁方向へわずかにそれ、難しいハーフバウンドで来た。「あれを大事に捕りにいってたらブロックが間に合わない。イチかバチか、捕れなくてもいいと…」。大野は瞬時にブロックを優先することを決めた。

 体を本塁ベース上に残し、左足で川端のスライディングを阻止。ミットだけでギャンブル捕球を試み、返球をミットに収めた。際どいブロックと難しい捕球を同時にこなして間一髪アウト。捕球技術は天下一品の大野だからなせるプレーで、栗山監督も「よく勝負してくれた。奨太(大野)様々」と大絶賛した。

 6回の攻撃。伊藤の好ブロックで4点目を阻まれた。その伊藤の一打で勝ち越されたら、流れを完全に失うところだ。7回の決勝点を呼び、大谷に勝たせる価値ある大野のブロックだった。

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2014年10月12日のニュース