AJ2冠弾!「完璧なスイング」キングタイ12号&28打点

[ 2014年5月10日 05:30 ]

<ロ・楽>3回1死一、二塁からジョーンズは左越えに3ランを放ち出迎えられる

パ・リーグ 楽天5-2ロッテ

(5月9日 QVC)
 バシッ、と決めた決勝アーチだった。1―1の3回1死一、二塁から楽天・ジョーンズが左越え3ラン。本塁では出迎えた銀次のヘルメットを一発同様に、バシッと叩いて笑みを浮かべた。

 「真っすぐを待っていた。いい球だったけど、自分なりの完璧なスイングができた」。オリックス・ペーニャに並ぶリーグトップの12号。成瀬の132キロの直球は外角低めの甘い球ではなかった。広いステップで体を沈み込ませた上に、長いリーチを生かし「バットの芯で振り抜こうと思った」とボールのやや下面に合わせて打球の角度をつける技ありの一発だった。初回の先制中犠飛も含めて3安打4打点。5月は7戦6発、14打点と絶好調で、28打点も26打点でトップだったペーニャを抜き、2冠となった。

 痛めた左かかとの検査と治療でユーキリスが帰国。4番への期待は高まるが「彼がいるいないにかかわらず、責任や役割は変わらない」と意に介さない。代わってこの日、合流した元巨人のボウカーとはキャッチボールの相手を務めた上、パ・リーグ投手の特徴などを惜しみなく伝授。ボウカーも「彼は打撃の知識を持っているので勉強したい。一緒にプレーできるのも光栄だ」と感謝した。

 星野監督は「何でも1番になりゃいいんや」と2冠には目を細めつつ、打率・231には納得していない。「あいつが普通に打ってたら貯金してる。まだまだだよ」。昨年の日本一球団はまだ借金3。ジョーンズも「波に乗れていないので初戦に勝ててよかった。一番の目標は勝つこと」と5月反攻に意気込んだ。

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