宮本 引退セレモニーで涙なく笑顔「最後に野球を楽しく感じられた」

[ 2013年10月4日 22:29 ]

<ヤ・神>11回無死、左飛に倒れたヤクルト・宮本は声援に応える

セ・リーグ ヤクルト2―3阪神

(10月4日 神宮)
 ヤクルト・宮本慎也内野手(42)の引退セレモニーが4日、神宮球場で阪神戦の後に行われた。

 雨の降る中、3万人を超えるファンが詰めかけた引退試合では延長12回の戦いをフル出場、5打数無安打に終わったが、攻守に全力プレーを見せスタンドを沸かせた。

 本拠地最終戦のセレモニーに続いて、19年の現役生活をまとめたビデオ、恩師の元PL学園監督の中村順司氏、元ヤクルト監督の野村克也氏のメッセージが流された。

 あいさつに立った宮本は、この日訪れたヤクルト、阪神ファン、歴代監督、家族らに感謝の言葉を述べた。8月26日の引退会見で語った「楽しんでプレーしたことは一度もなかった」ことについて、「会見後、自分の中でに変わっていきました。代打に出るだけで声援、拍手を頂き幸せ者だったたんだと感じました。皆さまのおかげでグラウンドでプレーすることを楽しく初めて感じられました。つらかったこと、苦しかったこと、悔しかったことがすべて報われた気がしました」と語り、涙なくさわやかに“最後の言葉”を繰り出した。

 最後にチームメートから雨の夜空に6回の胴上げ、一人一人と握手、スタンドのファンに応えて選手生活にピリオドを打った。

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