野村克則氏 来季ヤクルト入閣 1軍バッテリーコーチ有力

[ 2013年10月4日 06:00 ]

今季まで巨人2軍バッテリーコーチを務めていた野村克則氏

 今季まで巨人2軍バッテリーコーチを務めていた野村克則氏(40)が、来季からヤクルトの新コーチとして入閣する見込みであることが3日、分かった。

 ポストは1軍バッテリーコーチが有力視される。野村氏は同日、巨人からの退団が発表された。すでに小川淳司監督(56)の来季続投が決まっている「古巣」の立て直しをサポートすることになる。

 元楽天監督の野村克也氏(78)の息子でもある野村氏は、95年ドラフト3位でヤクルトに入団。引退後の07年から楽天の2軍育成コーチ、1軍バッテリーコーチなどを務め、10年から巨人に在籍していた。温厚で誠実な性格、指導法で知られ、巨人では昨年7月に支配下登録された育成出身捕手の河野らを育てた。

 今季リーグ最下位に終わったヤクルトは、チーム防御率が4・29(2日現在)とリーグ5位。館山、由規らローテーション投手に故障者が続出した側面はあるものの、投手陣の不振が低迷の大きな要因となった。加えて若手捕手の育成も差し迫った課題となっている。正捕手の相川は来季、プロ20年目を迎える大ベテラン。野村氏には中村、西田ら、相川の「後継者」を育て上げるための手腕も期待される。

 99年まで在籍していた古巣・ヤクルトに15年ぶりに復帰し、最下位からの再建へと力を注ぐ。

 ◆野村 克則(のむら・かつのり)1973年(昭48)7月23日、東京都生まれの40歳。堀越から明大を経て、95年ドラフト3位でヤクルトに入団。「カツノリ」の登録名でプレーした。00~03年は阪神、04年に巨人、05~06年は楽天に在籍し、06年限りで現役を引退。通算成績は222試合で打率.185、4本塁打、17打点、1盗塁。1メートル78、84キロ、右投げ右打ち。

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2013年10月4日のニュース