マー君 楽天救った自己最速156キロ「俺が止めんで誰が止めんねん」

[ 2013年8月24日 06:00 ]

<楽・ロ>6回2死二、三塁、福浦を空振り三振に仕留め吠える田中

パ・リーグ 楽天5-0ロッテ

(8月23日 Kスタ宮城)
 これぞエースだ。楽天の田中将大投手(24)は23日、2位のロッテを相手に7回無失点。6回には自己最速の156キロをマークする力投で、チームの連敗を5で止めた。これで開幕18連勝。昨年からの連勝は22に伸ばし、いずれも自身の持つプロ野球記録を更新した。負ければ1・5ゲーム差に迫られる瀬戸際の一戦で見せたエースの意地。早ければ25日にマジック29が点灯する。

 ギアをトップに入れた。さらに眼光は鋭くなった。1―0の6回2死二、三塁。鬼のような形相で会心の1球を投じた。自己最速となる156キロの外角直球で福浦から空振り三振を奪った。マウンドで1回転してガッツポーズ。感情を爆発させた。

 「気持ちと体のバランスがしっかりと合った、いい球だった。点を取ってもらってすぐだったし、失点したくなかった」

 打線が5回に1点を先制した直後に招いたピンチ。首位攻防戦の緊張感もあり、5回までに94球を投じるなどロッテ打線も必死に食らいついてきた。だが極限まで集中を高め最大のピンチを切り抜けると、エースに触発された打線が6回に3得点。勝負あった。田中は7回無失点で開幕から無傷の18連勝、昨季からの連勝も22に伸ばした。

 強い気持ちを秘めていた。「俺が(連敗を)止めんで誰が止めんねん、という気持ちだった」。前回16日の西武戦(西武ドーム)で昨季からの連勝をプロ野球新記録の21に更新したが、チームは次戦から前日の日本ハム戦(Kスタ宮城)まで5連敗。最大7・5だった2位とのゲーム差も2・5まで詰まり窮地を迎えていた。しかし逆境での強さは実証済み。初回には2死満塁とされたが、サブローを見逃し三振。これで今季13度の満塁機は13打数無安打、7奪三振となり、あらためてピンチでの強さも見せつけた。

 もはや連勝記録は個人だけのものではない。ナイターだった前回登板後。深夜にもかかわらず星野監督ら首脳陣と選手が、東京都内の宿舎の食事会場に集まった。シーズン中の個人記録としては異例の「プチ祝勝会」。乾杯後、コメントを求められた田中は「この記録は皆さんが打って、守って、走って、サポートしてくれたおかげです」とナインや裏方スタッフらに頭を下げた。田中の記録が伸びれば一体感も増す。再びチームを上昇気流に乗せる1勝だ。

 この日もネット裏にはヤンキース、ジャイアンツなど6球団のスカウトが集結。これで通算93勝となり、公私ともに兄貴分として慕うダルビッシュ(レンジャーズ)の日本での勝利数にも並んだ。

 「この状況で連敗を止めるのはあいつ(田中)しかいないと思っていた」と星野監督。首脳陣、選手、ファン、そして全ての楽天関係者が思っただろう。田中がいてよかった。

 ▼ロッテ・福浦(6回2死二、三塁で代打で登場も、156キロ直球に空振り三振)真っすぐが来ると思っていた。ファウル(チップ)はしたんだけど…。(力で)抑え込まれた。悔しいね。

 ≪ロッテに3連勝&ソフトバンク1敗でM29≫楽天が2位ロッテとの直接対決に勝ったため、早ければ25日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。楽天が24日、25日とロッテに連勝し、その間にソフトバンクが1敗もしくは1引き分けとなればM29が出る。

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