“恐怖の7番”3安打2打点も…帯広大谷、初出場初勝利ならず

[ 2013年8月10日 16:38 ]

<福井商・帯広大谷>6回表帯広大谷2死一塁、角が左中間に適時二塁打を放つ

第95回全国高校野球選手権大会1回戦 帯広大谷3―4福井商

(8月10日 甲子園)
 春夏通じて初めての甲子園。勝利の女神は帯広大谷には微笑まなかった。3―4の惜敗。網野監督は「バントができなくて、バント処理ができなくて、相手にバントを決められて、こういう結果になりました」と悔みながらも「甲子園は素晴らしいところでした」と振り返った。

 初回に福井商に1点先制を許したものの、、直後の2回1死一、二塁から7番・角の中前適時打で同点に追い付くと、1―1の6回には2死一塁から、またも角が左中間へ適時二塁打を放ち、1点を勝ち越し。逆転された9回には亀井のソロで1点差とし、角が中前打で出塁。しかし、続く工藤が送りバントを試みたが、投ゴロ併殺の最悪の結果に終わり、反撃はそこまでだった。

 北北海道大会でチームトップの打率5割2分4厘、14打点をマークした“恐怖の7番打者”角が大舞台でも4打数3安打2打点と、その実力を存分に発揮。「自分にとって小さい頃からの夢の場所で力は出し切れた」と胸を張った。また、先発した2年生左腕・佐藤和も網野監督が「100%以上の力を出してくれた」と認める粘りの投球を見せた。

 1993年に女子校から共学となり、97年に4人の愛好会からスタートした帯広大谷の野球部。初出場初勝利はならなかったが、新しい歴史はここから始まる。

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2013年8月10日のニュース