坂本　体調管理に人一倍気を使う「僕のことを見に来てくれる方がいる限り…」

＜広・巨＞３回２死、左越えに満塁本塁打を放つ巨人・坂本

セ・リーグ 巨人８－１広島

（4月19日 マツダ）
　新満塁男だ！巨人の坂本勇人内野手（２４）が１９日、広島戦で３回に２号逆転満塁本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。自身通算５本目のグランドスラムで、４年連続は球団初。前日の阪神戦（東京ドーム）は発熱で途中交代したが、その影響を感じさせず今季初の４安打と打ちまくった。

　プロ選手としての坂本の哲学。それは何よりも試合に出続けること。「一人でも僕のことを見に来てくれる方がいる限り、そういう気持ちでやりたい」。０９年には腰痛により連続試合出場が２２６試合で途切れた。その後続いた連続先発出場は、不振により１１年に３０６試合でストップ。悔しさとふがいなさから、少々のことでは休まない思いを強くし、同時に体調管理への意識を高めた。

　栄養管理士にコンビニでも買える栄養バランスのとれた食材、調理方法を聞き実践。風邪気味だった９～１１日の甲子園遠征では、４泊中外食は１日だけで体調管理に専念した。

　この日の試合前練習では「知恵熱ですね。体温？４５度くらい」と冗談で周囲が暗くならないよう紛らせながら、アップでは一人だけネックウオーマー、手袋、ジャンパーと完全武装し細心の注意を払った。