ON超え!坂本 巨人史上初の4年連続満塁本塁打

[ 2013年4月20日 06:00 ]

<広・巨>3回2死、左越えに満塁本塁打を放つ巨人・坂本

セ・リーグ 巨人8-1広島

(4月19日 マツダ)
 新満塁男だ!巨人の坂本勇人内野手(24)が19日、広島戦で3回に2号逆転満塁本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。自身通算5本目のグランドスラムで、4年連続は球団初。前日の阪神戦(東京ドーム)は発熱で途中交代したが、その影響を感じさせず今季初の4安打と打ちまくった。

 こんな一発回答、そうできるものではない。1点を追う3回2死満塁。坂本の哲学が一振りに込められていた。久本のスライダーを捉え、左翼席へ逆転の2号グランドスラム。気温10度を下回った敵地でフル出場し、誰よりも躍動してみせた。

 「ファンの皆さんに元気な姿を見せられて良かったです」。ヒーローインタビューは鼻声気味だ。前日の阪神戦(東京ドーム)。試合中に高熱を訴え、7回からベンチに退いた。解熱用の注射を打ち試合中に帰宅。首脳陣は当日の状態で出場を決める算段だったが、移動便を待つ羽田空港の搭乗ゲートで原監督に「大丈夫です」と告げた。

 昨年9月18日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、4年連続通算5本目の満塁弾。巨人の選手で4年連続は川上哲治、王貞治、阿部らを抜き球団新記録となった。08年のプロ初アーチも満塁弾なら、3月のWBCでも日本人初の満塁弾を放った。まさに平成のミスター・グランドスラム。「満塁でも常に同じ気持ちで立っています。年に1本は出る感じできてますね。もっと打てるよう頑張ります」とはにかんだ。

 本塁打の後も打ちまくり、今季初の4安打とバットで周囲の不安を一掃した。20日は同い年の前田健との対戦。「何とかエースから打って、勝てるように頑張りたい」。誰よりも燃えるライバルとの激突に、瞳は少年のように輝いた。

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2013年4月20日のニュース