小笠原 97センチ長尺バットでライナー連発

[ 2013年2月9日 06:00 ]

フリー打撃でどんどん引っ張る小笠原

 44スイング目から7球連続だった。巨人・小笠原の長尺バットから放たれた鋭いライナー。復活への期待を抱かせる打球が外野の芝生に弾んだ。

 「普通です。それ以上でもそれ以下でもありません。まだ、早い。まだ何もないです」

 約80人とファンもまばらな2軍のメーン球場。ベテランのフリー打撃には寂しい風景の中、小笠原は変化を見せた。手には試合用の86・4センチよりも約10センチ長い97センチ、重さ1・1キロの長尺バット。人目につく屋外でのフリー打撃での使用解禁は今キャンプからだった。

 例年、この時期の打球は左方向だけだった。引っ張るのは2月下旬。だが、この日は69スイングで左翼方向は8球のみ。一方で安打性の打球は、37本と確実にボールを捉えた。バットと打球方向の変化に岡崎2軍監督は「あれだけ、こだわりがあって数字を残した人。相当の覚悟があってチェンジしたと思う」と話した。優先したのは体の正しい使い方だった。

 長いバットでの打撃では、体の力をしっかり伝えて遠心力を生かす感覚をつかみやすい。観光親善大使を務める東京都小笠原村の観光名物「鯨」のような長いバットを使い、球の捉え方も変わった。「ポイントがボール1つ分前になった。本人は3つ分くらい前の感覚だろう。今の打ち方は初めて。凄くスムーズで、タイミングもバランスもいい」と岡崎2軍監督。11年は打率・242、昨年は打率・152と統一球導入以降、沈んだ打棒復活は間近である。

 新加入のロペス、ボウカーらがライバルとなる一塁の定位置争い。「どこでスタートしても周りを気にすることはない」。変身したガッツがその争いに間もなく加わる。

 ▽イルカの風船で応援 小笠原は99年、名字が同じ縁で小笠原村の観光親善大使に任命され、少年野球チームにユニホームを贈るなど交流。日本ハム時代のファンがイルカが見られる同村にちなみ、ビニール製のイルカ人形を掲げて応援した。07年に巨人に移籍してからも定番の応援スタイルとなっている。

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