犬より速い?巨人ドラ2大累の快足は藤村クラス

[ 2013年2月9日 06:00 ]

「犬より速い」大累の塁間走に一昨年の盗塁王・藤村(0)も注目

 気温3度。寒風を切り裂く音が聞こえるようだ。「犬より速い男」を自称する大累が、一気に本塁を駆け抜ける。「おおっ!」。周囲にいた阿部、長野らも、思わず手を叩きながら声を上げた。「速い、速いね。俺にあの足があったら、メジャーに挑戦してるよ」。主将にそう言わしめた、50メートル5秒7の快足を誇るルーキーは「アピールできたと思います」と笑顔の花を咲かせた。

 初の1軍練習。ウオーミングアップ後のベースランニングだった。大累は三塁からタッチアップの体勢で、1メートル75の体を低くしてあっという間に本塁を踏んだ。タイムは3秒67。常に3秒5前後をマークする鈴木に匹敵する俊足を披露した。それでも「下(地面)も緩かったので全力じゃない」というから驚きだ。リードした形での一塁から二塁へは、こちらも11年に28盗塁で盗塁王に輝いた藤村(3秒26)とほぼ同じ3秒27。最大の武器を思う存分見せつけた。

 かつて飼っていたコーギー犬「ラリー君」と競走して勝ったという快足。その足で、13日からの沖縄1軍キャンプの切符をつかみ取る。バントの直接指導も行った川相ヘッドコーチは「スピードがあって面白い。もう一度見てみたい、と思える選手だよ。沖縄に行く可能性もある」。快足ルーキーは9日と10日に実施されるチーム打撃、ゲームノックなどの実戦形式のメニューに、脇谷、隠善、橋本らとともに参加。10日にも決定する、野手20人の沖縄組入りへさらなるアピールを続ける。

 「最初は緊張したけど、ホントに楽しかった。原監督には“しっかりやりなさい”と言われました」と大累。指揮官も「楽しみな、いい素材」と目を細めた。新人王&盗塁王の可能性すら秘めた、未来のスピードスター。大累進。この名前を覚えておいて損はない。

 【大累進】
 ☆生年月日 1990年(平2)8月31日、北海道札幌市生まれ。
 ☆球歴 小3で野球を始める。中学時代は札幌新琴似シニアに所属。駒大苫小牧3年夏の南北海道大会8強。道都大では3年秋に首位打者、4年春はリーグ戦10試合で12盗塁。
 ☆サイズ 1メートル75、70キロ。血液型O
 ☆ルーツ 大累の「姓」は全国でも少なく、約100人とされている。先祖は宮城・伊達藩の流れをくむ武士で毒味役を務めた。
 ☆釣り 小1からの趣味で、36センチのニジマスを釣ったことも。昨年10月のドラフト会議直前には、札幌市近郊の石狩湾でタイをゲットした。
 ☆速いもの好き 昨年末、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)の特集番組を見て影響を受ける。元日に購入したiPadにボルトの映像を入れている。

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