猫より機敏!?西武ドラ3の金子 炭谷から快盗連発

[ 2013年2月9日 06:00 ]

走塁練習で本塁へスライディングする金子。捕手・星孝

 猫よりも犬よりも速い!?スピードスター候補のルーキーたちが猛アピールした。西武のドラフト3位・金子侑司内野手(22=立命大)は、今キャンプ初の盗塁練習で炭谷銀仁朗捕手(25)から2度続けて二盗に成功し、チームトップの塁間3秒32をマークした。また巨人のドラフト2位・大累(おおるい)進内野手(22=道都大)も今キャンプ初めて1軍練習に参加し、50メートル5秒7の快足を披露した。

 噂のスピードルーキーが、ついにベールを脱いだ。キャンプ初の盗塁練習。投手役を務める球団スタッフがクイックせずに投げる。そのため金子は2メートルと控えめなリードだった。ところが、強肩の炭谷から軽々と二盗に成功。しかも、2回続けて決めた。侍ジャパン代表候補で昨季パ・リーグ最高の盗塁阻止率・416を誇る正捕手から「金子、勝負や!」と凄まれてもひるまなかった。

 「自信になった。何か意識して走ったことはない。意識したら遅くなりそう」。ネコ。名前から一文字省略されたニックネームだ。その猫にも匹敵するような快足に、二塁をカバーした鬼崎は思わず「速えーな、ネコ!」と声を上げた。

 一、二塁間のタイムは3秒32。昨季13盗塁の浅村や同10盗塁の秋山ら、参加した7選手中トップタイムを叩き出した。二塁へスタートを切ると、そのまま低い前傾姿勢を保ち、二塁到達までスピードが全く落ちない。

 昨季、54盗塁でパ・リーグ盗塁王に輝いた楽天・聖沢の走り方に酷似している。50メートルは5秒8だが、キャンプ中に計測された30メートル走では4秒05。聖沢の4秒08を上回る。

 小さな頃から足が速かった。小学時代は6年間、野球とラグビーを並行してプレー。小6時には100メートル走で京都大会4位に入り、全国大会に出場こそしなかったが、京都代表に選ばれた。中学でもバレーボール部に所属し、指導者から競技続行を懇願されたほど高い身体能力を持つ。立命館宇治3年時の体育祭では部活対抗リレーでアンカーを務め、ぶっちぎりの独走V。バック宙しながらゴールしたという。

 アスレチックスに移籍した中島の後釜として、片岡、浅村、永江と正遊撃手の座を争う。守備は連日、特守を受けるなど猛特訓中だが、渡辺監督は「足でベンチに置いておく可能性はあるよ」と評価した。「足だけでも何でもいいから1軍にいたい。アピールできて良かった」と金子。足だけでも、プロで十分稼げるルーキーだ。

 ▼西武 炭谷 ホンマ速かった。片岡さんや(ロッテの)荻野さんとかはスタートの1歩目が速いけど、金子は1歩目より塁間の方が速い印象を受けた。

 【金子侑司とは】
 ☆生年月日 1990年(平2)4月24日、京都生まれの22歳。
 ☆球歴 小4から野球を始める。中学時代はボーイズリーグの「京都ボーイズ」に所属。立命館宇治3年夏の京都大会準優勝。高校通算20本塁打。立命大では1年春からリーグ戦に出場し3年時に大学日本代表入り。4年時に全日本大学選手権に出場。
 ☆サイズ 1メートル78、70キロ。
 ☆投打 右投げ両打ち。もともとは右打ちだったが、小6時に足を生かすためスイッチに転向。目標はヤンキースのジーター。
 ☆座右の銘 「華麗奔放(かれいほんぽう)」。派手なプレーが大好き。「周りにかっこいいと思われる選手になりたい」
 ☆イケメン 俳優の向井理似と評判。入団後、球団事務所には段ボール2箱分のファンレターが殺到。

 ▽犬と猫の速さ 犬は犬種ごとに速度も変わり、最も速いのはグレイハウンドの時速約70キロ、50メートルで2・6秒。バランスの良い筋肉が特徴で、ドッグレースなどで活躍する。ちなみに、日本で最も有名なシバイヌは時速約33キロで、50メートルでは5・5秒。一方の猫は品種によって速さに違いはなく、一般的には最高速度は48キロ、50メートルは3・8秒。猫の特徴として瞬発力や跳躍力の高さがあるが、大型種になるほどその能力が高くなり、同じ猫科のチーターは地上で最速の動物と言われる。

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