バレ本塁打王を援護？阿部を２敬遠も小川監督は否定

＜巨・ヤ＞７回２死三塁、敬遠される巨人・阿部（左）

セ・リーグ ヤクルト０－２巨人

（9月23日 東京Ｄ）
　東京ドームが大ブーイングに包まれた。ヤクルトは１点ビハインドの５回２死二塁の場面で打席に阿部を迎え、捕手の中村が立ち上がった。ロマンはベンチの指示に従い、巨人の４番を敬遠した。小川監督は「その前の２打席で完璧に打たれていて、力関係で不利だと思った。次の１点を与えない選択肢」と説明。勝つためには最善の策だった。

　小川監督は７回にも２死三塁で阿部を迎えると、押本に再び敬遠を指示した。勝利への執念を見せたが、前日１２安打９得点と爆発した打線が４投手の前に散発６安打で今季１７度目の零敗。セ・リーグ王者に返り討ちに遭った。２年連続本塁打王を目指すバレンティンが、阿部に３本差に迫られている。２敬遠は援護のためかという問い掛けに指揮官は「それはない」と否定したが、２年ぶりの巨人戦負け越しが決定。巨大戦力の底力を痛感した戦いだった。