王さん 秋山監督を説得へ WBC監督就任、今月中に何とか

[ 2012年9月24日 06:00 ]

高山投手コーチ(右)とブルペンで話し込むソフトバンク・秋山監督

 加藤良三コミッショナー(71)が来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの監督を、ソフトバンクの秋山幸二監督(50)に今月中にも正式に要請する可能性が出てきた。コミッショナー特別顧問を務めるソフトバンクの王貞治球団会長(71)が難色を示す秋山監督の説得に動き、正式要請に至るとみられる。

 王会長はこの日朝、TBS系列の「サンデーモーニング」に生出演。WBCの監督問題について「現役の人まで(監督候補の)枠を広げましたから。今は(加藤コミッショナーと)現役を含めてという話になった。そのところはある程度、考えていただければ分かると思う」と言及した。球界OBに適任者が見当たらない現状も踏まえ、現役監督が最有力であることを初めて示唆した。レギュラーの張本勲氏(本紙評論家)の「現場から選ぶべき」との意見にうなずく場面もあった。

 既に昨季日本一に輝いたソフトバンクの秋山監督を軸に人選を進めている。王会長は具体名こそ出さなかったが「一番、頭の痛いところ。(候補としている監督の)気持ちがなかなかつかみにくい。やるという決断には大変な決意をしないといけない」と複雑な心境も吐露した。今回の監督選考を一任されている加藤コミッショナーの相談を受ける立場で、既に非公式ながら秋山監督へ就任を打診している。しかし、秋山監督が「現役(監督)は難しい」と話すように、難色を示されている背景がある。

 それでも、加藤コミッショナーが今月18日に現役監督から選考する意向を明かし、王会長にも伝えられた。今後は王会長が同じチームに所属する秋山監督に対し、水面下で再説得に動くとみられる。「月が変わるまでには決めないといけない」と王会長。パ・リーグの優勝争いは混戦中で、リーグ3連覇を狙うソフトバンクも加わっている。ペナントレースの状況に配慮しながら、秋山監督を口説き落とす。その後、今月中にも加藤コミッショナーが正式に要請をする運びだ。日本代表は3回連続で現役監督が指揮を執り、3連覇を目指すことになる。

 【過去のWBC監督決定までの経緯】

 ☆第1回大会(06年)05年9月に当時ソフトバンクを率いていた王貞治監督が候補に挙がり、就任要請を受けて同月下旬には正式決定した。

 ☆第2回大会(09年)前回大会で現役監督だった王氏の負担が大きかったという反省から、候補者から現役監督を除くことを前提に候補者選びがスタート。星野仙一氏が候補に挙がったが、08年北京五輪でメダルなしに終わったことで手腕を疑問視する声が続出。王氏、野村克也氏らがメンバーの「WBC体制検討会議」で最終的に星野氏に一本化しかけたが、発表前に公になったことで批判が続出。現役監督も含めて候補者を再検討し、消去法的に巨人・原監督の就任が決まった。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2012年9月24日のニュース