イチ 大声援に「これは前に進まないといけない区切り」

[ 2012年7月27日 06:00 ]

<マリナーズ・ヤンキース>スタンドのファンに手を振ってセーフコ・フィールドを後にしたマリナーズのイチロー

ア・リーグ ヤンキース5―2マリナーズ

(7月25日 シアトル)
 ヤンキース・イチローがシアトルに別れを告げた。12年過ごしてきた元本拠地での今季最終戦。試合終了直後に、グラブを右翼スタンドへ向けたイチローは「(エリア51と呼ばれた右翼は)僕の土地。ファンの方に支えられ、見送られて、僕は本当に幸せです」と声を震わせた。

 ロドリゲスの左手首骨折に伴い、移籍3戦目で初めて1番に入った。初回の第1打席では、ファンの総立ちでの声援が鳴りやまず、ヘルメットを掲げて一礼した。「あの声援によって、僕のここでのプレーを完結させてもらった。これは前に進まないといけない区切り。最後に1番としてフィールドに立てたことは感慨深い」と話した。

 岩隈から5回の第3打席に中前打。不振に苦しみながら、先発の座を勝ち取った右腕への激励を込めた1安打だった。27日(日本時間28日)のレッドソックス戦でいよいよ本拠地デビューする。

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2012年7月27日のニュース