自称「太陽の男」杉谷 ド派手に左右でチーム全打点!

[ 2012年7月15日 06:00 ]

<楽・日>延長10回2死二塁、日本ハム・杉谷が勝ち越しの適時右前打を放つ

パ・リーグ 日本ハム2-1楽天

(7月14日 Kスタ宮城)
 自称「太陽の男」がリーグ40勝一番乗りをもたらした。オレンジ色のリストバンドやレガースを身にまとう日本ハム・杉谷だ。同点打に勝ち越し打。左右両打席でチームの全得点を叩き出した。猛打賞がプロ初めてなら、決勝打も初めてだった。

 「3本打ったら気持ちいい。安打を打ててチームが勝てたのが本当に良かった」。明るく元気でちょっぴりうるさい。そんなムードメーカーの21歳に笑みが広がった。

 前日の試合で右手甲に死球を受けた稲葉が欠場して今季8度目の先発出場だった。左腕・塩見との対戦は右打席。1点を追う8回の第4打席で中前に同点打を放った。そして延長10回2死二塁、投手は右の青山。「一瞬、左打者の西川かな」と代打が頭をよぎったという栗山監督だが、若武者の勢いに懸けた。杉谷は左打席でも右前打を放ち「いいアピールになったかな」と振り返った。

 両打ちの第一人者である楽天の松井の前での活躍。昨年初めて食事をともにした。もともと右打ちと共通し「右と左は別物。人の2倍の練習量、そしてバランスよく練習すること」と教えられた。二塁ベース上では憧れの先輩から「調子ええやんか」と声を掛けられた。

 栗山監督とは同じ右投げ両打ち、入団テストを経てプロ入りした境遇も同じだ。6月下旬まで2軍暮らしだったが、鎌ケ谷視察の際などに「お前の力が必要になる時が来る」と言われ救われた。

 6月26日楽天戦(東京ドーム)でプロ1号を放った時は、負傷交代した小谷野の代役。この日もチャンスを手放さなかった。首位・ロッテとのゲーム差を2に縮めた指揮官は言った。「若い子がああやって必死になっている姿は勝ち負けよりも大切なこと」。自称は外す。太陽の男がチームに明るい光を照らした。

 ▼父・杉谷満さん(47)インターネットの速報で見ていました。プロはただやっているだけではなく、自分で考えてやらないといけない場所。これからも頑張ってほしい。

 ▼日本ハム・吉川 終盤も点を与えず、粘り強く投げられた。いけるところまでいきたいと思っていたので。

 ≪左右で殊勲安打は球団初≫杉谷(日)が8回同点、10回勝ち越しと2本の適時安打でチーム全2打点。同点打は右打席で左腕・塩見、勝ち越し打は左打席で右腕・青山から放った。日本ハムの両打ち打者で1試合に2本以上の殊勲安打は白井一幸、フランクリン各1度、セギノール5度といたが、両打席でマークしたのは杉谷が初めてだ。

 【杉谷あらかると】

 ☆生まれ 1991年(平3)2月4日、東京都生まれの21歳。帝京から08年ドラフト6位で入団。1メートル73、74キロ。右投げ両打ち。血液型B。

 ☆球歴 中学時代は東練馬シニアでプレーし、帝京に進学。1年から遊撃手レギュラーで、甲子園には春夏3回出場。06年夏の準々決勝・智弁和歌山戦では9回に投手として緊急登板も初球が死球。この1球で降板し、敗戦投手となった。

 ☆ボクシング 父・満さん(47)は北海道茅部郡出身で、元日本フェザー級王者のプロボクサー。89年3月26日にはエスパラゴッサ(ベネズエラ)とWBA世界フェザー級タイトルマッチを経験(KO負け)。杉谷の夢の一つが「オヤジにボクシングジムを建ててあげる」。

 ☆最多記録 10年に2軍で打率・313。133安打を放ち、イースタン・リーグのシーズン安打記録を12年ぶりに更新した。昨年は1軍で初出場、初安打、初打点に初お立ち台も経験。

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