中村“お手本”のマエケン討ち スライダーに食らいつきV打

[ 2012年5月1日 09:33 ]

<広・ヤ>5回、中村が一塁後方へ先制適時打を放つ

セ・リーグ ヤクルト7-1広島

(4月30日 マツダ)
 4回まで前田健の前に無安打だったヤクルト打線。5回、中村の一塁後方にポトリと落ちる先制打は好投手攻略のお手本のような打撃だった。

 川端と畠山の安打で1死一、三塁とした場面。初球。中村は外角のスライダーにセーフティースクイズを試みた。ファウルで失敗も広島バッテリーはスクイズを警戒し2球目も外角低めへボールのスライダー。すると3球目にベンチは一塁走者・畠山を走らせヒットエンドランを仕掛けた。

 「(足が速くない)畠山がどうこうではない。点を取るためだった」と小川監督。中村は外角低めへ大きく外れたスライダーをファウル。そして4球目。「何が何でも点を取る意識で食らいついた。三振を狙って、スライダーが来ると思っていた」。中村の読み通りだった。外角へのスライダーはボール球だったが、4球続けて見た軌道で目は慣れていた。打球は一塁・岩本の背後に落ちる先制適時打となった。

 統一球で得点が入りづらい中、どうやって1点を取るか。ベンチは中村の打席の中で何度も仕掛け、1点を呼び込んだ。それが突破口となり、6回で前田健をKO。5、6回に走者を置いて出た5安打は全て中堅から逆方向への単打だった。

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2012年5月1日のニュース