中畑DeNAもう借金10 シーズン100敗ペース

[ 2012年5月1日 06:00 ]

<中・D>9回、最後の打者の中村紀の打席を祈るように見つめる中畑監督(右)

セ・リーグ DeNA0-1中日

(4月30日 ナゴヤD)
 本塁が遠い。DeNAがわずか2安打で54年の洋松時代以来、プロ野球ワーストタイとなる月間8度目の零敗。中畑監督は貧打にお手上げ状態だ。

 「いい流れを生み出すことができない。歯がゆくて歯がゆくて。野球は点取りゲーム。点が入らないことにはどうしようもない」

 苦心の打開策も実らなかった。中日との今カードは代打として起用する予定だったラミレスを4番に復帰。2軍から昇格させた吉村も5番で即スタメン起用するなど左腕の山本昌に対してスタメン全員右打者を並べた。セオリーを気にしない指揮官が「予告先発に対する最初の一手」と初めてセオリーにこだわった。

 しかし、中村を含むクリーンアップは10打数無安打。チームも4回以降は無安打で、7回1/3を1失点のジオを見殺しにした。これで中日戦は昨季から11連敗。さらに今季2度目の5連敗を喫した指揮官は「投手に負担をかけている。これじゃあ“勝ち目”という言葉を使えない」と貧打を嘆くしかなかった。

 今季23試合目にして借金は早くも10。144試合に換算すれば100敗ペースとなってしまった。1日のヤクルト戦(横浜)からは筒香が1軍に合流予定。「選手が一生懸命やろうという姿勢が出ているのが救い。まだ諦めてない」と中畑監督。月が替わってツキも変わることを願うしかない。

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2012年5月1日のニュース