宮本 あと4本一気に決める!「うまくいけば1日で届く」

[ 2012年5月1日 06:00 ]

<広・ヤ>7回、宮本は1996安打目となる右中間適時二塁打を放つ

セ・リーグ ヤクルト7-1広島

(4月30日 マツダ)
 いよいよ大台が目前に見えてきた。2安打を放ち、2000安打まで残り4本とした宮本が、高まる感情を素直に漏らした。

 「4本は1日で届く数字。うまくいけば。年に1度あるかないかだけど、より意識するようになった。稲葉が“早く解放されたい”と言っていた気持ちがよく分かります」

 2―0とリードを広げた6回1死一、二塁で迎えた第3打席。1ストライクからPL学園の後輩、前田健の143キロの直球を中前にはじき返し満塁とした。これで対戦成績は49打数15安打の打率・306。相性の良い相手からしっかり稼いだ。そして7回は2番手の中村恭から右中間へ2点適時二塁打。「両方とも好機だったので良かった」。今季6度目のマルチ安打は、前日に2安打零敗を喫し、連勝が6で途切れたチームに再び活力を与えた。

 28日に94年のドラフト同期入団で親友の稲葉が、先に2000安打を決めた。宮本も記録を達成したら、2人で食事をしてお互いの快挙を称え合うつもりだ。さらに名球会入りの式典では、記念ブレザーを手渡してもらう予定の恩師の1人、元ヤクルト監督の若松勉氏との対面も楽しみにしている。そんな念願の快挙の瞬間は刻一刻と近づいている。

 残り4本で迎える1日からのDeNA3連戦(横浜)。宮本は昨季4月23日の広島戦を含め過去17年間で4安打以上が9度ある。さらに僚友の稲葉も、残り6本から1日で4安打してラストスパートをかけた。「できるだけ早く決めたい」。18年目のベテランは一気に決める覚悟だ。

 ▼ヤクルト・小川監督 宮本はそのうち達成できるでしょうけど早く達成させてあげたい。

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2012年5月1日のニュース