大阪 ヒロインはダブル小西!「新チームだから弱いと言わせない」

[ 2012年4月15日 10:56 ]

今季初勝利を喜び合う大阪ブレイビーハニーズ

 日本女子プロ野球リーグは14日、明石トーカロ球場で1試合を行い、大阪が3―1で兵庫を下し6試合目にして初勝利を挙げた。

 大阪がダブル小西の活躍で、記念すべき開幕初勝利を飾った。チーム5連敗で迎えた大阪の先発小西美加は、今季一番のスピードと制球力で兵庫打線をキリキリ舞いさせた。2回にこそ1点を奪われる展開となったが、3回以降は大きなカーブを軸に速球で押しまくる投球で今季初完投勝利を飾った。

 「初勝利は最高です。何があっても自分を見失わず、絶対にみんなで力を合わせて勝ちにいこうと思いました」。前回の敗戦から、バッテリー間の配球を見直し、組み立てを変えて臨んだ。若手に多かった守備の乱れも、小西が提案した徹底的な守備練習でチームを一つにまとめあげた。その努力がようやく結果に結びつき、喜びもひとしおだった。

 打っては、同点に追いついた5回二死2塁、1番の小西つどいが弾丸ライナーの左前適時打で逆転に成功。「狙ったというよりは、前の2打席で三振をしてたので、その思いをボールにぶつけました」ともう一人の小西の一打で勝利を引き寄せた。9回にも9番益田の左越え適時二塁打でダメを押すなど、初めて理想的な試合展開を披露した。

 チームの牽引役である先発小西美加は「新チームだから弱いとは言わせない。みんなで強いチームを作っていきたい。ハニーズは蜂のように勇敢というところがモットーなんですけど、桜は散っても蜂は飛び続けます」とスタンドへ最高の笑顔で叫んだ。ようやく平常心に戻った大阪。チームのマスコットである蜂のように舞い、蜂のように相手を刺し、今度は連勝街道を進む。

 ▼兵庫・大田 (敗戦も7奪三振で完投)やっぱり最後打たれたのは、自分の失投なので、最後までしっかり投げられるように詰めが甘かったんでしっかりやっていきたい。三振を取れるようになってきたのは、変化球が良くなってきたこともあるので、しっかり腕を振っていきたい。次こそは勝ち投手になりたい。

続きを表示

この記事のフォト

2012年4月15日のニュース