ダル、メジャー2勝目ならず…同点の6回途中降板

[ 2012年4月15日 04:12 ]

<ツインズ・レンジャーズ>4回、ベースカバーに入って本塁を狙ったドーミットをアウトにするダルビッシュ

 米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)は14日(日本時間15日)、ミネアポリスでのツインズ戦に先発、5回2/3を投げ、9安打2失点5四死球。同点の6回途中で降板し、メジャー2勝目はならなかった。

 メジャー2度目の先発。初先発した9日(同10日)のマリナーズ戦ではイチローに3安打を許すなど、5回2/3を投げて8安打5失点、4四球と制球に苦しんだが、強力打線の援護もあって初勝利を手にした。この日は中4日での登板だったが、前回登板の2日後にはブルペン入りし、投球フォームを修正するなど試行錯誤。この試合ではノーワインドアップからの投球で初回、先頭のスパンをニゴロ、続くキャロルを右飛に打ち取る。3番のマウアーには右前打を許したものの、4番モーノーを空振り三振に仕留めて無失点と、上々の立ち上がりだった。

 2回にレンジャーズが1死三塁からナポリの左犠飛で1点を先制。その裏、ダルビッシュは先頭のウィリンハムに四球を与えたが、続くドーミットを一ゴロ併殺に仕留め2死。ところが、バレンシアに右前打を許すと、続くパームリーには完全に打ち取った当たりが左前に落ちるヒットとなり、続くカシーヤの打球を三塁手が失策。不運が重なって1点を失い、同点に追いつかれた。さらにスパンにも遊撃内野安打を許し、2死満塁となったが、ここは踏ん張り、キャロルを空振り三振。最少失点で切り抜けた。

 3回、レンジャーズはハミルトンの右越えソロで勝ち越し。その裏、ダルビッシュはマウアー、モーノーをともに一ゴロ、ウィリンハムを二ゴロとクリーンアップを3者凡退に抑えた。

 4回、ダルビッシュは先頭のドーミットに右前打。バレンシアを空振り三振、パームリーを右飛に打ち取ったが、カシーヤに中前打を浴びて一、三塁。スパンへの2球目は暴投となったが、ベースカバーに入ったダルビッシュが本塁を狙ったドーミットをアウトにし、無失点で切り抜けた。

 5回、ダルビッシュは先頭のスパンに右翼線二塁打を許し、キャロルの二ゴロで1死三塁のピンチ。マウアーを浅い左飛、モーノー、ウィリンハムに連続四球で満塁となったが、ドーミットを空振り三振。ここも踏ん張った。

 6回、ダルビッシュは先頭のバレンシアに左前打されると、ワイルドピッチで無死二塁。パームリーを三ゴロ、カシーヤを中飛に打ち取り、2死までこぎつけたが、スパンにこの試合3本目となる適時二塁打。ピンチをしのいできたダルビッシュだったが、ついに同点に追いつかれてしまった。さらに死球、四球で満塁。投球数が100球を超えていたこともあり、ワシントン監督は交代を決断した。結局、この日も102球を投げてストライクは56球だけ。課題の制球を克服することはできなかった。

 だがレンジャーズは7回、ベルトレ、ヤングのタイムリーで2点、9回にも2点を加え6-2で勝った。勝ち投手は、ダルビッシュの後を受けて登板したルーキーのロスで、これがメジャー初勝利。

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