ミスしても下向くな 広島首脳陣 堂林に求める“建設的開き直り”

[ 2012年4月15日 08:46 ]

<ヤ・広>1回2死二塁、畠山のゴロを堂林はタイムリーエラー

セ・リーグ 広島1-10ヤクルト

(4月14日 松山)
 下を向く必要はない。失敗を糧に、球界を代表する野手になれ。広島首脳陣が拙守で大敗のきっかけをつくった堂林に“建設的開き直り”を求めた。

 痛すぎる失策だった。初回2死二塁、堂林は畠山の力ない三ゴロを後逸し、適時失策で先制点を献上。3回にも畠山の三ゴロを一塁へ悪送球し、失点の原因をつくった。結果的に致命的なミスとなったが高野手チーフコーチは語気を強めて言う。

 「ミスをしても下を向かない、ハートの強い選手を育てるということで使っている。失策は先発投手にも迷惑をかけることを反省して、明日からまた、がむしゃらに声を出して練習すればいい」

 最大の魅力は打撃。だからこそミスを引きずり、打撃に影響が出るようでは起用の意味がない。終盤には好守も見せ、4試合連続安打で打率も・316とした期待の大砲は「しっかり練習します。明日、頑張るしかない」と前を向いた。

 野村監督は「このチームは1度、マイナスに走ると、みんな一斉に走っていく。プラスに引っ張るヤツが出てきてほしい」と話した。3連敗のチームに必要なのは悪循環を打破する存在。堂林にはその資質がある。

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2012年4月15日のニュース