今なお鮮烈 “初々しい剛速球”投げていた1年目の唐川

[ 2012年4月15日 08:24 ]

<ソ・ロ>1失点完投勝利した唐川はファンの声援に応える

パ・リーグ ロッテ4-1ソフトバンク

(4月14日 ヤフーD)
 礼儀正しく取材対応するロッテの唐川に珍しくドヤ顔をされた。

 記者は、3月に発売された唐川のパーソナルDVDを観賞。新人だった08年3月のオープン戦初登板で、爪を割り、右手中指から出血しながら投げる姿に目を見張った。スピンの効いた剛球に衝撃を受けたことを伝えると「そうなんですよ!軽く投げている感じで、ピュッといってましたよね」とうれしそうだった。

 球宴前に5勝を挙げたこの年、後半戦で白星を一つも上積みできなかった。150キロの直球が切り札とならないプロの世界を痛感。切れと制球を重視した今のスタイルを確立する布石となった。映像の中の初々しい剛速球に、苦闘した歴史を見る思いだった。

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2012年4月15日のニュース